小学一年生「学校行きたくない」どうする?経験談×意味づけで見えた解決のヒント

自分軸の子育て

小学一年生になったばかりで「学校行きたくない」と言われたら、親としてどう対応すればいいのか、悩んでいませんか?

小学一年生にとって環境も心境も今までと大きく変わり、「学校行きたくない」と泣いたり体調を崩したりする場合も多く、不安になるママも多くいます。

大切なことは、「学校行きたくない」とマイナスなことしか見えていない子に、学校に行く意味づけを増やすことが1つの解決糸口になります。

この記事では、教師の声や行き渋りの経験などのインタビューを紹介しながら、経験談に振り回されずに「我が子の場合は?」と考えるヒントをまとめました。ぜひご覧ください。

小学一年生が学校行きたくない5つの原因と思い込み

こちらは、小学一年生が学校行きたくない5つの原因です。

  • 環境の変化についていけない
    • 授業中、ずっと座って聞くことが慣れない
    • 学校の生活リズムがキツイ
  • 勉強がつまらない
    • ノートに書くことが好きじゃない
    • みんなと同じペースで勉強することが好きじゃない
  • クラスに馴染めない
    • 先生の言葉を「叱られている」と感じて気持ちが沈む
    • からかわれることがあり、友達と会いたくない
  • 母と離れることが不安
    • (無意識だが)環境の変化に不安が強くて母と離れたくないと感じる
    • 母がいないと不安に襲われる
  • 家庭環境が悪い
    • 家庭で誰かがいつも怒っていて心理的に不安が強い
    • 学校での緊張を家庭で中和できずに、気持ちを立て直せない

このように原因を挙げましたが、子どもが「学校に行きたくない」と言うとき、親はつい自分の解釈で理由を決めつけてしまいがちです。たとえば、「この子は繊細だから仕方ない」とラベルを貼ったり、逆に「大丈夫!」と突き放したり――どちらも親の思い込みから出てくる対応です。

もちろん、発達特性や気質に配慮が必要な場合もあります。しかし、「だから無理なんだ」と言い訳にしてしまうと、子どもの本当の声はますます遠ざかります。
同じように、ただ「そうだよね」と共感するだけでは、解決の糸口にはつながりません。

では、どうすればいいのか。その方法の1つとして、子どもと同じ目線で一緒になって学校に行く意味づけを増やすことです。ここでは、子どもの「学校行きたくない」気持ちを決めつけたり否定したりしないことがポイントです。

「じゃあ、行きたくなることある?」
「給食がカレーの日はちょっと嬉しいね」
「学校の休み時間に好きなことしない?」

このように学校に行きたくないことばかりに目を向けるのでなく、学校に行く意味づけを増やすと「行ってみようかな」という気持ちが芽生えてきます


1つ知っておきたいことが、いじめの低年齢化です。

引用:文部科学省/令和4年「いじめの状況及び文部科学省の取組について

上記のデータがあるものの、小学一年生の話は、うまく状況を説明できなかったり、主観100%で話します。気になる場合は、担任の先生や周りの大人、高学年の小学生などからも状況を確認し、深刻になる前に対処しましょう。

ママ
ママ

私の子も低学年でいじめを経験しました。数カ月もの間、子どもは黙っていて、最終的に先生が気づき、話し合いの場を持っていただいたことで解決に至りました。今ではその友達とも仲良く遊んでいます。
低学年のいじめは「からかい」との境界があいまいで、大人から見れば軽く見えることも多いものです。しかし、だからこそ大人が早めに介入しなければ、子どもは「これが悪いことだ」と気づけないのだと実感しました。

教師からの助言を自分軸で読み解く

学校の先生
学校の先生

不登校になっていく子供をたくさん見てきました。

不登校になる子どもを多く見てきた先生がよく口にする言葉があります。それは「一度休むとクセになる」というもの。

実施に、1度学校を休んだ生徒は、学校を休むハードルが低くなり、次第に休む回数が増えていき、そのうち来なくなる傾向が高いという。だからこそ、「多少強引にでも行かせた方がいい」とアドバイスすることも少なくありません。その場合は、担任の先生としっかり連携を取っていきましょう。

ただ、ここで大切なことは、その答えが絶対ではないということ。先生の助言は経験に基づいて語っているが、我が子に当てはまるかどうかは別であり、「学校に行かせること」を目的とすると、子どもが抱えるSOSがますます見えにくくなってしまいます

ちほママ
ちほママ

うちの息子の場合は、入学して3日目で行き渋りが始まりましたが、
1年後には、嫌がることなく登校できています。
行き渋りは、成長の過程であり、長引くことはありませんでした。

あわせて読みたい

「学校行きたくない」を乗り越えた経験談

ここで2つの経験談を紹介します。私の実体験と付き添い登校をしているママさんに実際にインタビューしてきました!「学校行きたくない」と子どもが言い出したときの参考にしてみてください。

もちろん正解はありません。行きたくない事情も子どもの性格も違うため、あなたが今、最善だと思う方法のヒントをここから掴んでくださいね

経験談①先生と連携したら登校できた!

小学校入学して3日目で「学校行きたくない」と言い出したKくん。親としては約半年間、裏で次のような子どものサポートをしていました。

  • 連絡帳で家の様子を担任と共有する
  • 週1の電話で学校の様子を担任から聞く
  • 週1回の通級指導教室の先生とも情報交換し、連携を取る
  • 「悩みがあれば先生に言えば大丈夫」と言葉で支える
  • 母親は主に気持ちを共感し、父親は前に進むよう説得するという役割分担を意識する
  • 長期休みが終わる前に担任と面談し、子どもの不安を少しでも減らす
ちほママ
ちほママ

まず気持ちを受け止めてから、子どもと話しました

辛いことがあっても乗り越えてほしい」そんな想いで、先生方と裏で連携を取りつつ、最初の頃は、少々強引にでも学校に行かせました。学校での様子は特に変わった様子もなく、親の不安ばかり先走っていたと知りました。

運動会が始まる9月頃から、クラスの一員として張り切る様子がたびたび見られるようになり、行事を重ねる中で「学校に自分の居場所がある」と実感できたようでした。

年度末には、学校の不満を言うときもあれば、楽しそうに卒業生を送る歌を歌うときもあります。ただ、もう「学校行きたくない」と言うことはなくなりました。

この経験を通して感じたことは、学校に行くことだけが大事なのではない子ども自身が学校に価値を自ら見いだすことが大切なんだということ。「運動会で頑張る」「卒業生を送り出す」それぞれ学校に行く意味づけを自ら増やしたから、学校に行けるようになったと思います。

ちほママ
ちほママ

学校に自分の居場所を見つけることが、安心して通う1番の土台になるのだと実感しました。

経験談②母子登校で1週間行けた!

「学校行きたくない」という小学一年生の息子と母子登校を決めたあやさん。

あやさん
あやさん

「親も一緒に学校に行くなんて……」と最初夫にも言われましたが、
2週間だけ母子登校をしてみました。

母子登校を始める前に、以下を先生と子どもで話し合って決めています。

  • 自分でゴールを決める
  • ゴールできたら、シールを貼る
  • 1週間後に振り返る

実際に母子登校が始まると息子の行き渋りもあったそうですが、「シールを貼りたい」と奮起し、結果的には1週間連続で登校できました。

シールを貼って、自分ができたことを視覚的に理解できたことが自信に繋がったのでしょう。振り返りの欄には「気持ちよく行けました」と前向きな気持ちに変化しています。

「〇時間目に学校に行く!」と自分で意味づけを見つけて行動に移せたのは、大きな成長です。

あやさんは、「学校が全てとは思ってなくて、 勉強よりもお友達と遊んだり交流したりする機会を持ってほしい、学校にも少しは足を向けてほしい」学校での経験は、家庭内だけでは経験できないことだと、熱い想いを語ってくれました。スモールステップを踏んで成長を見守りたいですね。

そんなあやさんが主宰するmother’s voiceの紹介です。

「学校行きたくない」を乗り越えるカギは、意味づけを増やすこと

小学一年生の学校行きたくない原因はこちらの5つでした。

  • 進学による環境の変化についていけない
  • 勉強がつまらない
  • クラスに馴染めない
  • 母と離れることが不安
  • 家庭環境が悪い

「学校に行きたくない」という子どもの声に耳を傾けつつ、その子が学校に行く意味づけを増やせるかどうかが、乗り越えるカギとなってきます。

「みんな通っているのだから行かせなきゃ」とママが焦る気持ちも分かりますが、無理に解決しようとすると子どもの不安は大きくなることも。

行きたくない原因ばかり探るのではなく、学校に行く意味づけをぜひ一緒に探してみましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました