読み聞かせは文字が読めない子供にしてあげるものですが、この記事では、親の価値観を広げる読み聞かせ術についてお伝えします。
「子供に絵本を好きになってほしい」と7年間読み聞かせをしてきましたが、読んで世界が広がったのは親の方でした。
子育ては「○○すべき」と、毎日がいっぱいいっぱいで狭い視野でしか物事を考えられなかったときに、絵本は親の価値観を広げてくれました。価値観を広げてくれた読み聞かせ術は、この3つです。
- 絵本と日常生活で繋がりを見つける
- 子供が絵本を選ぶ
- 何度も何度も読む
すばらしい絵本はいつのまにかやさしい世界に引き込んで大切なことをおしえてくれるもの。
子育てで「子供に国語力を身につけさせたい」と始めた読み聞かせ。はじめは、子供の話に耳を傾けていなかった私が、読み聞かせを通じて自分の価値観が広がり、さらに子供の価値観を認められるようになりました。読み聞かせに対する認識が変わるかもしれません。ぜひお読みください。
絵本と日常生活で繋がりを見つける
親の価値観が広がる読み聞かせ術のポイントは、絵本と日常生活で繋がりを見つけること。絵本は自分にない考えを取り入れられるため、日常生活と繋がるとその考えが自分の一部になっていきます。
たとえば、「ウサギとカメ」の童話をよく読んでいた頃、お風呂上がりのお着替え競争では「ウサギさんみたいにめっちゃ早いんだよ!」と4歳の次男は読んだ絵本を思い出しながら自分で素早く着替えていました。
母はのんびり着替えながら、「次男は今、パンツを履いています」などのように実況中継しながら親子共に楽しく素早くお着替えができました。
「早く着替えなさい」と言わなくなった!子どもが自分で素早くお着替えしてくれるなんて、らくちーん!
読み聞かせを通じて「この本を選んでよかった!」「あんな風になりたい!」という気持ちの種を植えて子供の自己肯定感を育てていく過程で、親自身も子供の笑顔をみて自己肯定感を育てられることを実感しました。
子供が絵本を選ぶ
親の価値観が広がる読み聞かせ術のポイントは、どの絵本を読むのかを子供が決めること。子供が絵本を選ぶことで、次の効果があります。
- 自分が選んだ本を尊重するから、自ら進んで行動できる力になる
- 自分の好きなことを絵本で再認識するから、自己理解が深まる
- 自分が選んだ絵本を「良かった!」と思うから、自己効力感が高まる
図書館で「10冊まで」と毎回決めていたら、子供達は「自分で決める力」がつきました
ここで親の価値観が広がるのは、上記の3ステップで変化成長する我が子を間近で見ているからです。
もし、あなた自身も内面から変わっていきたいと願っているのなら、子供の変化成長の過程とあなた自身の変化成長は同じ過程を歩むことになります。あなた自身も自分で読書する際に、3ステップを意識して「自分で決める力」をつけて内面から変わっていきましょう。
何度も何度も読む
親の価値観が広がる読み聞かせ術のポイントは、子供の読み聞かせに何度も何度も付き合うことです。子供は好きな絵本が見つかれば、同じ絵本を何度も何度も「読んで」とお願いするでしょう。そのときは時間が許すまで付き合ってあげましょう。
違う絵本読もうよ~と言ってました(笑)
子供が何度も何度も読んでとお願いするのは、子供の価値観と絵本の何かがマッチしたからです。価値観がマッチすると、こんなにも夢中になって何度も読むことができると、実感する出来事になるでしょう。
また、反対に読み聞かせの直後に感想を聞くのはやめましょう。理由はこちらです。
- 語彙力が少ない子どもは、自然な感情を言葉にできずストレスを感じる
- 親の期待に応えようとして、自分の感情を出せない
- 子どもの自由な発想を妨害する
一見、子どもに感想を聞くと、「語彙力がつきそう」「感情表現が身につきそう」など良さそうに思えますが、絵本の世界観に浸っていた子供を現実に引き戻してしまいます。
子どもの方から感想を言ってきたらポジティブに受け止め、絵本の世界観を親子で楽しみましょう。
「パンどろぼう」を読んで「母ちゃんは食べるだけがいい」なんて自分の感想も伝えてたよ
小学生になって1人で読むようになったら、どんな内容なのか子どもから聞くこともありました。「本は共有すると楽しい」そんなポジティブな感覚をいつまでも持ってほしいですね!
人生を奪わないし奪われないやさしい世界
価値観を広げる読み聞かせ術のポイントは以下です。
- 絵本と日常生活に繋がりを見つける
- 基本的に子どもが絵本を選ぶ
- 何度も何度も読む
読み聞かせのときだけ絵本を楽しむなんてもったいない!日常生活でもっと絵本の話を広げたら、子どもは楽しく、親は楽に、自己肯定力を育てられるでしょう。子育ての参考になれば嬉しいです。
ちなみに、子どもが登場する絵本を作ったこともあります。お腹にいるときから生まれるまでの絵本で何度も何度も読みました。この場合は母の方が思い入れが強いかもしれない。良い思い出です。
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