「まぁ、良い子ねぇ~」このように我が子を褒められたら、誰だって嬉しいもの。どのような育て方をしたら、隣のあの子みたいな良い子に育つのでしょうか。
当記事では良い子の育て方として、以下の3つのポイントを深掘りします。
- 「あなたのため」を強調する
- お金で子どもを操る
- 結果がすべてだと教育する
これは「迷惑をかけないように」「人から良く見られるように」など、他人の価値観に合わせたアプローチで良い子を育てる方法です。
今日からすぐ実践できる簡単な方法で、なおかつ、子どもはすぐに「良い子」になるでしょう。ただし、用法用量はお守りください。やりすぎは子どもから生きるエネルギーを奪い、〇〇症候群になってしまうかもしれません……。
育て方①「あなたのため」を強調する
「あなたのためだから」この言葉を強調することで、子どもに親の期待を背負わせることができます。子どもに強調して言い続けることで、次の効果を見込めるでしょう。
- 子どもに動機付けができる
- 親の理想を実現できる
- 「親のサポートがある」と子どもは安心できる
このようにして「良い子」を育てることができます。ただし、やりすぎは良くありません。この言葉は子どもに次のような影響を与えるでしょう。
- 子どもの感情を抑え込める
- 子どもの欲求を表現させない
- 親の評価に依存させる
「あなたのため」とプレッシャーを与えすぎると子どもは非常に大きなストレスを抱え、親に不信感を持ち始めるため「良い子」である状態が続きません。うつや引きこもりなど、別の問題が出てくる可能性があるでしょう。
育て方②お金で子どもを操作する
今すぐ子どもを動かすのならお金や物が良いでしょう。大変効果があります。たとえば、次のような使い方があります
- お手伝いをしたら、お小遣い
- テストで100点取ったら、お小遣いアップ
- 1日中、兄弟ケンカしなかったら、デザート
- 宿題を全部終わらせたら、ゲームしてよし
- ピアノの練習を毎日したら、お小遣いアップ
このように子どもを「良い子」にさせるのに即効性がある方法です。自分の言うことを今すぐ子どもに聞かせたいときに使うとよいでしょう。
予防接種のときにこの手を使うとスムーズなの
この方法もやりすぎに注意が必要です。報酬に頼りすぎると、自分の価値をお金で見いだすようになり、自発的な興味から学んだり挑戦したりする意欲を失っていくからです。報酬を与える親に対しても限定的な愛情と捉え、不信感を抱きます。
そうなると物事の価値はお金ではかるようになり、将来的には金銭関係でトラブルを起こしやすくなるでしょう。
育て方③結果がすべてだと教育する
「結果がすべてだ」と子どもに教育すると、競争心が生まれ、「目標達成しよう」と意識が高まります。その結果、成功体験を積み重ねていければ、自信や達成感を感じることができるでしょう。次の場面では特に効果的です。
- 中学や大学受験
- スポーツの試合
- 芸術のコンテスト
目標を達成できたら、しっかり褒めましょう!子供の自己肯定感が高まり自信がつくでしょう。「負けたくない」その気持ちに火がつき、次の挑戦も努力を怠らないでしょう。
ただし、結果だけに注目した場合の子どものプレッシャーは半端ありません。失敗や挫折を怖がり、困難を避けようとします。他人との比較(外的動機)で自分の価値をはかるようになり、将来的に生きづらさを抱えることになりかねません。
「挑戦したい」その内的動機を育むことが大切
迷惑をかけない子育ての末路
上記で紹介した良い子の育て方とは、実は「良い子症候群」になる可能性のある育て方でした。短期的に見れば、社会のルールを学べ「まぁ、良い子ねぇ~」と褒められることもあるでしょう。
皮肉った書き方をしてしまいましたが、バランスが大切です!
一方、長期的に見てみると、あまり良いものではありません。以下は迷惑をかけない子育てがたどる末路をいくつか挙げてみました。
- 親に不信感を抱く
- 無気力/やりたいことがない
- 友達とトラブルを起こしやすい思考回路となる
- 自分でやってみようとしない
- 他人と比較して自信がなくなる
良い子症候群である人は、他の人の価値観や考えに振り回されて、自分の中に生きるための指標を見いだせません。その結果、大人になっても生きづらさを抱え続けることに……。
この記事を読んで「私は良い子症候群だ!」と気づけたなら、これから人生をコントロールできる第一歩となります。どうやったら「良い子」の仮面が脱げるのか、もがいてみましょう。
親が「脱・良い子症候群」ができたなら、子どもも自然と「脱・良い子症候群」となります。なぜなら本音を語り合える親子関係は、Win-Winの関係だからです。
自分に対してだけは、素直に、正直に、ね
迷惑かけていい!お互い様の精神でいよう
「良い子症候群」になる可能性のある育て方は以下の3つです。
- 「あなたのために」を強調する
- お金で子どもを操る
- 結果がすべてだと教育する
良い子が悪いというわけではありません。「良い子にさせなきゃ迷惑かける」と現代の日本社会では窮屈な子育てをしなきゃならない場面も多々あるでしょう。
必要なときに適度に「良い子」にさせましょう。本当は、迷惑てかけたっていい、お互い様の精神で寛容になれる社会になれれば嬉しいですね。
ドラマ『不適切にもほどがある』でもラストに「寛容になりましょう」と訴えてましたね~
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