「子供がコーヒーを飲みたがるけど、大丈夫?」
「コーヒーを飲むと背が伸びなくなるってホント?」
「幼児にチョコレートってよいのかな?」
このように疑問に思っていませんか?
当記事では以下のことが分かります。
- 【年齢別】コーヒーを摂取してよい限度量
- カフェインが含まれている食べ物・飲み物リスト
- 子供にコーヒーを飲ませるときの注意点
- 飲み過ぎて気持ち悪いときの対処法
- 「コーヒーを飲むと背が伸びなくなる」ウワサの真相
コーヒーに含まれているカフェインは、子供のカラダにとって大きな影響を与えます。
親として一読しておくのに損はありません。ぜひお読みください。
コーヒーを飲ませてよい子供の年齢と対処法
【年齢別摂取量】コーヒーを子供に飲ませてよいのは4歳から
コーヒーを子供に飲ませてよいのは、基本的には4才からです。摂取量については、カラダの発達や年齢によって異なるため、以下の表で確認しましょう。
【年齢別】1日に摂取してよいカフェインの量はこちら。
年齢 | カフェインの摂取量 |
---|---|
3才未満 | 摂取しない |
4~6才 | 45mgまで |
7~9才 | 62.5mgまで |
10~12才 | 85mgまで |
13~15才 (体重50㎏超ある場合に限り) | 体重×2.5mgまで (たとえば体重50kgなら125mgまで) |
妊婦・授乳中の女性 | 200mg |
大人 | 400mg |
コーヒーがダメなのではなく、コーヒーに含まれているカフェインが、子供のカラダに悪い影響を与えます。消化機能が十分発達していない幼児にとって、避けた方がよいでしょう。
たとえば、1杯200mgのコーヒーには、カフェインは120mg含まれています。上記の表でいえば、小学生のうちは、1杯のコーヒーでも飲めば、カフェインの取りすぎになります。
50kgある中学生になれば、1杯だけなら飲んでもカラダに大きな影響が出ることはなくなってきます。
ちなみに、全日本コーヒー協会は、6歳以上ならコーヒーをミルクで1/4に薄めれば飲んでもよいとしています。
コーヒーは苦みや酸味があるし、子供は苦手な味のはずよね。
子供が一口、コーヒーを飲めばにが〜い顔をするはずだから、そこまでカフェイン量を気にしなくてもよさそう……なんて思いがちですよね。
しかし、カフェインが含まれているのは、コーヒーだけではありません。
カフェインが入っているのはコーヒーだけじゃない
カフェインが入っているのは、なにもコーヒーだけではありません。以下は、カフェインの入っている飲み物や食べ物を一覧にしました。
飲み物・食べ物 | 100gあたりのカフェイン量 |
---|---|
コーヒー | 60mg |
玉露 | 160mg |
紅茶 | 30mg |
ウーロン茶 ほうじ茶 緑茶 | 20mg |
コーラ | 10mg |
エナジードリンク | 30~300mg |
ココア | 10mg |
チョコレート | 60mg |
3歳未満にチョコレートは、良くないのね
おやつにチョコレート、喉乾いたから緑茶……など、知らず知らずのうちに、子供にカフェインが含まれているものを与えているかも?年齢に応じて、ティータイムを楽しみたいですね。
子供が飲むときに気をつけたい3つのこと
年齢を考慮した上で、子供にコーヒーを飲ませるなら、3つの注意点があります。
- カフェインが入っていないコーヒーを選ぶ
- 飲む時間帯を選ぶ
- 毎日飲む習慣はつけない
とはいえ、あまり飲み過ぎないように、「コーヒーは大人が飲むものなんだよ」と教えることも大切です。
①カフェインが入っていないコーヒーを選ぶ
カフェインが入っていないコーヒーを選べば、子供と一緒にコーヒーを楽しめます。下記のように表示されているコーヒーを選びましょう。
カフェインレス | カフェインを取り除いたもの。 極少量カフェインが入っている |
デカフェ | カフェイン含有率0.1%に抑えられたもの。 極少量カフェインが入っている |
ノンカフェイン | もともとカフェインが含まれていないもの |
カフェインフリー | もともとカフェインが含まれていないもの |
ノンカフェインコーヒーやルイボスティー、たんぽぽコーヒーなら、家族で楽しめます♪
②夕方以降は飲まない
子供のカフェインの影響は、大人の2,3倍と言われており、カフェインの成分の「覚醒作用」は、6〜8時間続きます。そのため、夕方以降にコーヒーを飲むことは避けましょう。
カフェインの効果で、夜眠れなくなり、日中寝不足でイライラ……なんてことになりかねません。
子供の睡眠時間が削られると、成長にも影響が出る上、気づかないうちに疲れとストレスが溜まっていきます。親としてもしっかり休んで健やかに過ごしてほしいものです。
夜の温泉の後に、5歳の子供にコーヒー牛乳を買って飲ませていたわ。
今思うと、あまり良くなかったかも。
③毎日飲む習慣はつけない
子供のうちから毎日飲む習慣をつける必要はありません。子供のカフェインの取りすぎは以下のデメリットがあります。
カフェイン自体に成長ホルモンを妨げる作用はありませんが、カフェインの覚醒作用で浅い睡眠時間が続けば、寝ている間に分泌される成長ホルモンに悪影響が出ます。発達途中の子供にとってはカフェインの影響は大きすぎるのです。
ちなみに、毎日コーヒーを飲む習慣がある大人は、がんの発症リスクが抑えられ、基礎代謝や胃酸分泌を促すなど、よい効果を得られます。コーヒー1杯を飲む習慣は、長生きにも繋がると言われていますよ。
エナジードリンクで子供が搬送される事故が起きている!
カフェインを含んだエナジードリンクを摂取することで子供に異変が起きています。何がきっかけで、どのくらい飲んで倒れたのか、エナジードリンクを飲んだことで倒れた3つの事例を紹介します。
カフェインの過剰摂取は、以下のような症状が起こります。
エナジードリンクを飲んでメリットを享受するのは、大人になってから。周囲の大人が「子供にとってエナジードリンクは危険!」と、普段から伝えることが大切です。
子供がコーヒーを飲んでしまったときの対処法は?
子供がコーヒーを飲んでしまった場合、小さい幼児であれば、苦みでびっくりして泣いているだけかもしれません。まずは優しく抱っこしてあげましょう。
お腹が気持ち悪い、吐き気がするような比較的軽い症状であれば、以下の対処法を試してみてください。
- 白湯を飲む
- 無理に食事をしない
- のびのび~とストレッチをする
単純に白湯を飲むことで、カラダのカフェイン濃度を下げましょう。
白湯(温かいお湯)でカラダを温めれば、カフェインで心拍数が上がっているところを落ち着かせることができます。
合わせてストレッチをすれば、副交感神経が働き、リラックス効果が出てくるでしょう。
また、カフェインで胃が荒れる場合があります。そのような場合には、無理に食事をせずに、胃を休ませてくださいね。
それ以上の異変があった場合は、病院へ相談してください。
「子供にコーヒーを飲ませると背が伸びない」ウワサの真実
「子供にコーヒーを飲ませると背が伸びない」とウワサされることがあります。その噂の真実を説明します。
コーヒーの成分(カフェイン)に「背が伸びなくなる」という作用はありません。
ただし、毎日カフェインを摂取していたり、夕方以降に飲んでいたりしていれば、背が伸びなくなる危険性が潜んでいます。その危険性はこちら。
- 成長ホルモンの分泌を妨げる
- カラダに必要なカルシウム・鉄分・亜鉛の排出を促す
夕方以降に飲むと、カフェインの覚醒作用により、夜なかなか眠れなかったり、浅い眠りになってしまったりすることがあります。
成長ホルモンは、寝ている間に分泌されるもの。背が高くなりたいなら、しっかり寝て成長ホルモンの分泌を促しましょう。
また、カフェインの利尿作用により、成長期に特に必要である成分が排出してしまうことがあります。
「大きく背が伸びたい」そう願うなら、コーヒーだけでなく、カフェインが含まれているものを必要以上に摂取していないか、親子で見直していくことが大切です。
結局飲ませてよいのは、何歳から?
年齢別のカフェインの摂取限度量はこちらでした。
年齢 | カフェインの摂取量 |
3才未満 | × |
4~6才 | 45mgまで |
7~9才 | 62.5mgまで |
10~12才 | 85mgまで |
13~15才 (体重50㎏超ある場合に限り) | 体重×2.5mgまで (たとえば体重50kgなら125mgまで) |
全日本コーヒー協会によれば、コーヒーを子供に与えるのは、基本的には10歳になるまでは控えた方がよいとしています。
カップ1杯でも子供のカラダにとって負担が大きいことが分かりました。
小さいうちはチョコレートの食べすぎに、中学生になったらエナジードリンクやコーヒーの飲み過ぎに注意
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