褒め育てたのに自信がない子になるのはなぜ?ママが気づかない落とし穴

褒めて伸ばすのは間違い?褒められて育った人の末路 自分軸の子育て

「ママ、決めて」
いつもママの後ろに隠れてしまう子、やる気のない子。
褒めて育ててきたのに、なぜかいつも自信がない姿に「どうして?」と悩んでいませんか?

その原因は、他人軸な褒め方にありました。
良かれと思って続けていると、大人になって生きづらさを感じてしまうことにも…。

この記事では、褒めて育てても自信が育たない理由とママが今日からできる解決のヒントをお伝えします。

ホメ子
ホメ子

今のままでは良くないのかも?

  • 結果だけ褒める
  • 大袈裟に褒める
  • 比較して褒める

3つの褒め方について詳しく説明します。

「運動会で活躍した!」
「発表会で上手にできた!」
「テストで100点取った!」
このように誰が見てもすごい結果は、子供と一緒に喜びましょう。やはり頑張った成果が目に見える形で現れるのは嬉しいことですね。

ホメゴロシ
ホメゴロシ

すごいじゃん!さすが我が子✨

気をつけたいのは、結果だけ注目すること。もちろん、スポーツなどでは特に結果にこだわることもあるでしょう。

ただ、子どもは「結果がすべてだ」というメッセージとして受け止めていませんか?
うまくいってるときは調子が良いのですが、うまくいかないときはとても辛いもの。

目に見える結果は、自分の努力だけではどうにもならないこともあるため、周りの言葉・評価に振り回され、自信ややる気を失うことになりかねません。

「結果がすべて」ではなく、「努力した過程があるから結果があるんだ」と、努力したプロセスに注目して、子どもの内側にある自信を育てていきましょう。

ホメゴロシ
ホメゴロシ

頑張っていたもんね✨

ちょっとしたラクガキに「天才!」
偶然うまくできたことに「才能あるね!」
カンタンなポーズに「アイドルみたい!」
ちょっとしたことでも、子どもが喜ぶから大袈裟にほめたくなりますよね。大袈裟にほめられた子どもも、そのときはもちろん悪い気がしません。

ホメゴロシ
ホメゴロシ

「天才」って言えば、天才に育ちそうじゃない?

ただ、褒め方に強弱をつけずに、大袈裟なほめ方が当たり前になってくると、子どもは「何をしてもほめられる」と受け止めていませんか?

その受け止め方は、少し危険です。なぜなら、子どもの中で「努力」「工夫」「挑戦」これらの価値が下がり、親に褒められるための行動が増えてしまうからです。

褒めると価値が下がる例
  • 「努力する価値」が下がる
  • 親の「褒め言葉の価値」が下がる
  • 親の期待に沿える結果、子供の個性が育たない

親に褒められること=行動基準」となってしまうと、子どもの人間関係が広がるとき、友達の目や先生の言葉などにも振り回されやすくなり、自分で判断することが怖くなってしまいます。

大袈裟にほめることがあっても大丈夫。だけど、子どもの中から湧き出た好奇心や工夫に目を向けることが真の自信につながります。

「お兄ちゃんより早くできたね!」
「お友達より足が速いね!」
「パパよりかっこいい!」
比較すると分かりやすく、言いやすいため、子どもに褒めるときに言いやすいですよね。子どもも優越感を感じて、自信満々な笑顔を見せるでしょう。

ホメゴロシ
ホメゴロシ

お兄ちゃんは全然ダメだったけど、あなたはすごいわ



ただ、気をつけてください。「誰かより上にいると親は喜ぶんだ」と子どもは受け取っています。

この受け止め方が危険なのは、「上にいなければ自分の価値がない」という思い込みを作ってしまうことです。
その結果、

  • 勝つためにプレッシャーを感じやすい
  • うまくいかないときに劣等感を抱きやすい
  • 兄弟姉妹や友達との不仲を生み出す原因になる

比較してほめるのなら、その子自身の過去に目を向けてみましょう。できなかったことが、できるようになったことが見つかるはずです。

ほめられて育ったのに、自信がない
――そんな矛盾を抱えたまま大人になる人は少なくありません。
理由はシンプルで、他人の評価に依存して生きる習慣が身についてしまうからです。

その思い込みが続くと、次のような“末路”に行き着きます。

  • 自信が持てずに自分を好きになれない
  • 誰かが「いいよ」と言ってくれないと、自分で判断できない
  • NOが言えず、相手に合わせすぎて疲れる
  • 挑戦よりも「失敗して評価を落とすのが怖い」と感じる
  • 他人の目を気にして、自分の気持ちが分からない

もしかして、これを読んでいるママ自身にも心当たりがあるかもしれませんね。

実は「ほめる」という行為は、親の価値観を基準に子どもを評価しているとも言えます。
だからこそ、子どもに本当の意味で自信を育てたいなら、
まず親自身が「他人軸」から「自分軸」へとシフトすることが欠かせません

なぜなら、子どもはママの言葉以上に、ママの生き方そのものを見て育つからです。
他人の評価に振り回されるのではなく、自分の判断を信じて歩む姿を見せること。
それが子どもにとって最大の「自信の教科書」となるのです。

自分の判断に自信を持って生きる姿にシフトしていくために、
親ができる第一歩は、「脇役ポジションをやめること」です。

もし、あなた自身が自分の人生の脚本を描いているとしたら?少し想像してみてください。
今のあなたは、子どものために褒めなきゃ、誰かから見て良いママでいなきゃ……と、誰かの期待や評価に合わせて行動基準を決める「脇役」を無意識に演じていませんか?

一見、子どもに寄り添い、理想的なママに見えるかもしれませんが、行動の軸を誰かの評価で決める姿を子どもに見せていることになります。

ホメゴロシ
ホメゴロシ

脇役を演じるのではなく、脚本家や演出家になろう✨

その無意識に演じている脇役を意識的に降りてみることからはじめてみてください。子どもとの立ち位置を変えるだけで、子どもとの関係が変わり始めます。

ママが脇役を降りた後、子どもはこんなにも変わっていきます。
(内向的な息子にもこの変化があり)

  • 失敗しても「またやってみよう」と思える
  • 「やってみたい」という気持ちを表現できる
  • 友達に流されずに、自分の好きな遊びを選べる
  • 嫌なことは「やめて」と言えるようになる
  • 自分の気持ちを行動の基準にできる

今日から、子どもの態度や言葉に反応する前に、「私はどうしたいの?」と一呼吸おいて問いかけてみてくださいね。脇役を降りるための最初の自問自答です。

自信がない子に育つ褒め方はこちらでした。

  • 結果だけ褒める
  • 大大大袈裟に褒める
  • 比較して褒める

さいごに、「褒めて伸ばす」こと自体、決して間違いではありません。
大切なことは、褒め方ではなく、「あなたがいるだけで大切なんだよ」というメッセージを伝え続けること。自分軸の褒め方にアップデートしていきましょう。子どもに本当の自信を手渡す近道になります。

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